株式投資日記

【順張り株式投資日記】学情(2301)に投資しました【割安成長株】

皆さんこんにちは。医師で投資家のジョーです。

今回は『順張り株式投資日記』において、新規で銘柄を購入したのでその銘柄について記事にしていこうと思います。

この順張り株式投資日記は企業業績から見て割安でチャートでも上昇トレンドを継続している企業に短中期目線でトレードを行う企画です。

『順張り株式投資日記』のトレード方法については以下の記事で詳しく説明しているので併せて読んでくれたら嬉しいです。

 

元本200万からの『順張り株式投資日記』始めました! みなさんこんにちは。株式投資家で医師のジョーです! 今回僕は元本200万円を入金し、新たにマネックス証券で株式投資を始めました。 ...

 

10月はグロース市場の地合いの悪さと決算跨ぎの失敗で、保有していた銘柄を全売却してマネックス証券の口座は現金100%の状態でした。

なお、先月の運用報告は以下の記事を参照ください。

 

順張り株式投資日記。2023年10月運用報告皆さんこんにちは。医師で投資家のジョーです。 今回は『順張り株式投資日記』2023年10月の運用報告です。 この順張り株式投...

 

そして11月に入って、米国の利上げ停止の思惑から米国債金利の低下が進んだことで、グロース市場の風向きが少しずつ改善してきています。

そんな相場環境のなか、企業業績も良く以前から監視していた銘柄で、チャート的にも面白い株価位置まで戻してきた銘柄があったため、今回久しぶりに新規で投資を行いました。

その銘柄は主に20代の就職活動を支援している学情(2301)です。

次からは学情の事業内容と今後の業績予想、そして理論株価とチャートを確認して僕がエントリーした理由についてお話ししていきます。

それではよろしくお願いします。

 

学情(2301)の事業内容とこれまでの業績

 

事業内容

 

学情(2301)はプライム市場に上場している時価総額270億円(2023/11時点)ほどの会社になります。

事業内容は20代の若者を中心に、転職向けの『Re就活』や新卒向け『あさがくナビ』などの就職支援web事業を展開しています。

少子高齢化により日本の生産年齢人口が減り続けているなかで、労働者不足が深刻化しています。

各種企業も労働者の確保が急務な状態で、特に若者の労働力確保は最重要課題となっております。

リーマンショック後やコロナ禍は有効求人倍率の低下が見られたものの、現在は有効求人倍率も高止まりしており、就職・転職業界は売り手(=雇われる側)市場になっているのが現状です。

学情のメイン事業の1つである『Re就活』は20代の若者と企業(主に中小企業)をマッチングさせるweb事業で、2017年度のリニューアル以降順調にサイト会員数を増やしており、現在は200万人を超えるまで成長しています。

 


(引用:学情決算説明資料より抜粋)

 

そのほか学情では就活や転職に関する合同企業説明会の開催やキャリア支援サービス、人材紹介サービスなども展開しており、近年順調に業績を伸ばしてる成長企業です。

 

では次に学情のこれまでの業績を見ていきましょう。

これまでの業績

 

以下が近年の学情の売上高と営業利益の推移です。

 


(引用:マネックス証券銘柄スカウター)

 

リーマンショック以降は順調に増収増益をしていたものの、コロナ禍による就活市場の冷え込み(企業が採用しなくなった)により一時悪化しました。

ただコロナ後は再度就活市場も上向きとなり、今期は過去最高益予想となっております。(2022年度は減益のようにも見えますがこれは会計処理方法が変更になった影響で、実際は増益です

学情の注意点としては比較的景気に左右されやすい業種(不景気になると企業の新規採用数が減少するため)であることは認識しておきましょう。

次に今期の業績予想と第3四半期までの通期予想に対する進捗率を見ていきます。

今期の業績予想について

 

今期(2023年10月期)の会社から発表されている予想値は以下の通りです・

 

  • 売上高:84.5億円(+24.8%)
  • 営業利益:22.1億円(+36.3%)
  • 経常利益:24.2億円(+18.7%)
  • 純利益:16.4億円(+17.5%)
  • EPS(1株純利益):117.5円(+18.2%)

 

今期の予想としては2桁増収増益予想で、売上高は20%以上の増収、営業利益については30%を超える増益予想となっております。

ではこの通期予想を達成することができるのでしょうか?

9月に発表された第3四半期の業績と進捗率を見ていきましょう。

 

【第3四半期終了時点での業績&通期進捗率】

  • 売上高:57.6億円(進捗率68%)
  • 営業利益:13.2億円(進捗率60%)
  • 経常利益:15.1億円(進捗率63%)
  • 純利益:10.3億円(進捗率63%)

 

数字だけ見ると第3四半期の時点で進捗率が75%に及ばないため、本当に通期予想を達成できるのかと不安に思うかもしれませんが、学情は第4四半期の業績が過去を見ても一番いいのでそこまで心配する必要はありません。

以下のグラフが過去の四半期ごとの売上と営業利益の推移となります。

 


(引用:マネックス証券銘柄スカウターより)

見ての通り第1四半期の業績は悪く、第4四半期の業績が良い傾向にあることがわかりますね。

学情は就職活動をサポートする企業であることから就職活動が活発な時期に業績が偏重するものと思われます。

実際過去の第3四半期における経常利益の進捗率と比較しても、今期は例年よりも進捗率が良く、うまくいけば通期予想以上の決算が出る可能性は考えられると思います。

 

では次に会社四季報による今後の業績予想と学情が発表している中期経営計画を見ていきましょう。

 

四季報による今後の予想と中期経営計画について

 

会社四季報による今期・来期の業績予想

 

以下の表が最新の会社四季報に掲載されている今期・来期の業績予想になります。

 

 

来期の売上については7%のほどの増収予定となっていますが、そのほかは2桁増収増益予想で高い成長性が期待できます。

EPSについても今期、来期共に20%ほど増加する予想です。

また営業利益率においても20-30%ほどと高い利益率で推移し、年を重ねるごとに利益率が増加していることは評価できますね。

 

では中期経営計画を見てみましょう。

中期経営計画について

 

以下が会社から発表されている中期経営計画の概要です。

 


(引用:学情、中期経営計画資料より抜粋)

 

中期経営計画では2026年度に売上高120億円(今期は84.5億円)、経常利益は33.2億円(今期は15.1億円)を目標に掲げています。

そして過去の2年間は中期経営計画を上振れた決算内容でありました。

なので、直近の決算資料では今期の本決算時に中期経営計画を上方修正する予定になっています。

 


(引用:学情、決算説明資料より抜粋)

 

基本的に中期経営計画の上方修正はそれだけで中長期的な成長の期待が大きくなるので、株価にはポジティブです。

そして、もし中期経営計画の修正幅が投資家の予想を大きく超えるようなら、株価急騰の起爆剤になりえます。

12/11が学情の本決算発表なのでとても楽しみです。

 

以上が学情の今後の業績予想についてです。

では最後に理論株価とチャートでのエントリーポイントを見ていきましょう。

 

学情の理論株価算出と現在のチャート

学情の現在の株価情報と理論株価の算出

 

まずは2023/11/9時点での学情の株価情報が以下の通りです。

 

学情の現在の株価情報
  • 時価総額:280憶円
  • 株価:1797円
  • PER:15.3倍
  • PBR:1.99倍
  • 配当利回り:2.67%

 

現状はPER15倍であり、成長面を加味するとそこまで割高感はありません。

では理論を算出していきます。

なお理論株価の算出方法は以下の記事で説明しているのでよければ参考にしてください。

 

株価の割安度を判断する方法を解説(理論株価の算出方法1)皆さんこんにちは。医師で投資家のジョーです。 今回は株式投資を行う上で極めて重要な理論株価の算出方法についてお話します。 株...

 

理論株価の算出方法2 (予想PERの導き方)皆さんこんにちは。医師で投資家のジョーです。 今回は前回の記事『理論株価の算出方法』の後半部分となる予想PERの導き方についてお話...

 

理論株価算出に必要な要素は以下の通りです。

 

  • 予想EPS: 121円(今期と来期の平均)
  • 平均営業利益増加率: 29%
  • 過去のPERからみた期待できるPER1: 20
  • 増益率から算出した期待できるPER2: 29倍
    (基準PER15倍として3年先までの成長を折り込んだと仮定)

 

上記の値を踏まえた上で算出される理論株価は以下の通りとなります。

 

理論株価1:121×20=2419円

理論株価2:121×29=3508円

 

現在の株価が1800円ぐらいなのでうまくいけば2-3年で1.5〜2倍も狙えるのではないでしょうか。

 

では最後にチャートと今回僕が購入したエントリーポイントを説明します。

チャートとエントリーポイント

 

まずは月足と週足チャートです。

 


(引用;株探、学情月足チャート)

 

月足は基本的にはチャートは上向きで、直近は12月移動平均線の部分で株価が反転しています。

 


(引用:株探、学情週足チャート)

 

週足も上向きのチャートであり、直近は52週移動平均線で反発しております。

また2021年3月22日の株価1667円のラインがサポートになっているようにも見えます。

 

では最後に日足チャートです。

 


(引用:株探、学情日足チャート)

 

日足チャートでは9/26の高値を境に下落トレンドとなっていましたが11/6に200日移動平均線を上にブレイクしました。

 

上記より長期チャートで上昇トレンドが継続していること、月足・週足の押し目ラインで株価が反発していること、そして日足チャートで200日移動平均線を上にブレイクしたのを確認して11/6に取得価格1720円で600株を調達しました。

 

 

まとめ

 

今回は若者の就職支援業務を展開する学情(2301)についてお話ししました。

終身雇用が崩壊していることや人材不足の観点からも、就職や転職関連は個人的には今後の株式投資のメガトレンドの一つだと思っています。

もちろん景気に左右される業種ではあるものの、過去やこれからの成長予想を見る限りは投資妙味のある銘柄なのではないでしょうか。

今後の方針としては、現在『順張り株式投資日記』はパフォーマンスがマイナスの状態なので、今回はあまり欲を出さずに次回決算前までに前回高値(2100円)まで株価が上がるようなら決算を待たずに一部利確を検討します。

学情の追加投資については今後再度200日移動平均線に株価が下がるようなら追加で買い増しを検討しますが、株価が1600円を下回るようであれば損切りを行います。

今回はなるべく過度なリターンやリスクを取らずにトレードできればと思っています。

 

それでは今回は以上になります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。