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株価を因数分解してみた!これで株価の本質を理解しよう【その他記事】

皆さんこにちは。医師で投資家のジョーです。

今回は少し変わった話をします。

ところで皆さん。

株価ってどうやって形成されていると思いますか?

一番有名な式はこれですよね。

 

株価=時価総額÷発行株式枚数

 

つまりは株価を上げる方法として時価総額を大きくするか自社株買いなどで発行株式枚数を減らすことが必要になります。

ただこれだけだとかなり話が大雑把になるので、今回はこの株式の方程式を因数分解することで株価の上昇にどのような要素が関連しているのかを見ていきたいと思います。

 

何言ってるのか全然理解できないんですけど…

 

かなり抽象的な表現で申し訳ございません!

説明するのも難しいのでまず先に株価を因数分解した表をお見せします。

 

 

これでもまだわかりにくいと思いますが、PERやROEなど普段皆さんが耳にする用語も色々出てきます。

今回はこれらの株価の方程式を詳しく見ていき、株価が上昇するにはどの要素が必要なのかを検証していきます。

それではよろしくお願いします。

 

株価の方程式の土台は『業績』と『需給』で決まる

 

 

株価は時価総額を発行株式枚数で割った値というのが最も一般的な見解ですが以下のように因数分解することが出来ます。

 

  • 株価
    =時価総額÷発行株式枚数
    =(純利益/発行株式枚数)×(時価総額/純利益)
  • 純利益/発行株式枚数=1株純利益(EPS)
  • 時価総額/純利益=株価収益率(PER)

 

よって以下の方程式が成立します。

 

株価=EPS×PER

 

ではこの方程式からどのようなことがわかるのでしょう。

それは株価は企業の『業績』と株の『需給』で決まるということです。

EPSは1株あたりの企業が稼ぎ出す純利益であり、EPSが増加するということは企業の業績が向上するということです。

一方PERは純利益に対する株価の相対的な価値であるため、PERが高いほど株価は業績と比較して割高になります。

ただ逆に言えばPERが高くても(割高であっても)その会社の株を保有したいと思っている投資家が多いということになるので、その企業の期待度は高く株取引が活発となり株の需給が良くなる傾向にあります。

よって株価上昇で大事なのは『業績』と『需給』になります。

そして業績を調べるのが『ファンダメンタル分析』、需給を確認するのが『テクニカル分析』となります。

なので僕は株式投資で利益(特にキャピタルゲイン)を得たいのであればファンダメンタル分析とテクニカル分析の両方が必要だと思っています。

 

ここで1点だけ補足します。

PERは企業の純利益が下がることによっても上がるのでそこは注意が必要です(ただ一般的には純利益が下がれば株価も下がることがほとんどなので必然的にPERも下がることが多いです)。

PERは会社の実力というよりは投資家心理に左右される要素が多く抽象的な指標でもあります。

一方EPSは正真正銘の企業の実力値なので、次はEPSはどのような要因で決まるのかを見ていくためにEPSをさらに分解していきましょう。

 

EPS(1株純利益)を構成する要素

 

 

EPSは以下のように因数分解できます。

 

  • EPS(純利益/発行株式枚数)
    =(純利益/自己資本)×(自己資本/発行株式枚数)
  • 純利益/自己資本=自己資本利益率(ROE)
  • 自己資本/発行株式枚数=1株純資産(BPS)

 

この因数分解でわかることはEPSを上昇させるには株主資本を増やすこと、そしてその株主資本を使っていかに効率よく利益を稼ぐことが大事であるということです。

その自己資本の指標がBPS、自分(会社)のお金で効率よくさらに利益を稼いでいるかの指標がROEとなります。

特に永年ROEが高い会社はそれだけ効率よく稼いでいる証拠にもなるので投資家にも評価されることでPER自体も高くなる傾向があります。

またROEが高ければ高いほど複利的に会社の純資産や株主還元(配当や自社株買い)の増加にも繋がります。

ROEはあのバフェットも最も注目している指標の1つであります。

ROEについては以下の記事で詳しく説明しているのでよければ読んでみてください。

 

まさに複利の指標!株式投資でROEが重要な理由皆さんこんにちは。医師で投資家のジョーです。 皆さんは普段株式投資でどのような指標を重視していますか? EPSやPER、配当...

 

ではこの最重要指標であるROEはどのような因子で決まるのか?

最後にROEを分解してみましょう。

 

ROE(自己資本利益率)は3つのパラメーターで決まる

 

 

ROEを分解すると以下の3つの因子が出現します。

 

ROE=売上高純利益率×総資産売上回転率×財務レバレッジ

 

要するに以下の要素が大事ということになります。

 

  1. 売上高純利益率=利益率の高いビジネス
  2. 総資産売上回転率=資産回転率がいいビジネス
  3. 財務レバレッジ=どれだけ借金しているか(自己資本比率の逆数)

 

借金をすることで総資産を増やしそれを元手に売上を増加させて、かつ利益率もいいビジネスが一番ROEが高くなりEPS増加に寄与するということです。

特に利益率が高い企業はそれだけで投資家に期待されてEPSだけでなくPERの上昇も許容されることが多いため、投資家は利益率を必ず重視します。

財務レバレッジについてはただ高いだけではダメです。

借金をすることでしっかりと売上を伸ばして利益につながっている企業を探すことが重要になります。
(逆に借金してるのに利益が伸びていない会社はかなり微妙です)

 

まとめ

 

今回は株価を因数分解して、株価というのもはどういう要素で決まるのかをみていきました。

株価の基本はEPSとPERです。

まさに企業業績と投資家の期待で決まります。

またEPSに関しては自己資本の大きさ、利益率、資産回転率、そして借金をしてうまくレバレッジを効かせることで決まります。

そして最も大事なことは企業業績が良くなれば投資家の期待も上がる、すなわちEPSがあがればPERが上昇しやすくなるので株価が急上昇する可能性が高くなるということです。
(もちろんEPSが下がれば逆のことが起きます)

これが株式投資がハイリスクハイリターンである一方で魅力的な投資先の1つとなっている理由です。

またこの成長と期待の掛け算で決まる株価において『割安成長株投資』は最も理にかなっている投資だと思います。

EPSとPER上昇の『二乗取り』ができる可能性がある割安成長株は株価の上昇にうまく乗れれば数倍の利益も狙うことができるので本当に夢があります。

割安成長株の発掘法、そしてチャートでの銘柄購入タイミングの方法については以下の記事で詳しく説明しているのでよければ読んでみてください。

 

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そんな割安成長株投資をメインにこれからもこのブログにて情報発信していければいいなと思っています。

それでは今回は以上になります。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。