皆さんこんにちは。医師で投資家のジョーです。
今回は『順張り株式投資日記』2023年10月の運用報告です。
この順張り株式投資日記は企業業績から見て割安でチャートでも上昇トレンドを継続している企業に短中期目線でトレードを行う企画です。
『順張り株式投資日記』のトレード方法については以下の記事で詳しく説明しているので併せて読んでくれたら嬉しいです。
10月はかなり厳しい月となりました。
米国金利上昇による株価下落が続き、特にマザーズ指数は年初来安値を更新し、一時は607と6月の高値から30%ほど下落するなど僕のポートフォリオも大打撃を受けました。
そんな相場環境の中、前月末まで僕は家族葬を主体に葬儀事業を展開しているきずなHD(7086)と、靴と衣料品の通販サイト『LOCONDO』を運営しているジェイドグループ(3558)を保有していました。
この2銘柄は今月決算発表がありました。
結論から言うと、2銘柄ともに決算内容が投資家の期待に届かず、またマクロ市況の悪化もあって株価が大幅に下落しました。
よって損切りラインに到達したため2銘柄共に撤退となりました。
では10月の運用報告をしていきます。
2023年10月の運用報告
まずは9月末日までの運用状況です。
【2023年9月末時点】
資産総額:2,255,075円(+12.7%,+255,075円)
株式評価額:2,179,600円(+18.9%,+347,600円)
きずなHD(7086) 800株保有
平均取得株価1449円→1924円(+32.8%)
ジェイドG(3558)400株保有
平均取得株価1682円→1601円(-4.8%)
そして10月の運用状況は以下のとおりです。
【2023年10月末時点】
資産総額:1,791,606円(-10.5%,-208,394円)
株式評価額:0円
きずなHD(7086) 800株保有
平均取得株価1449円→1443円(-0.5%,全売却)
ジェイドG(3558)400株保有
平均取得株価1682円→1407円(-16.5%,全売却)
きずなHDとジェイドGはマザーズ指数の下落もあり、決算発表前から下落基調でした。
そして10/13の決算発表を受けてさらに売りこまれ、両銘柄共に損切りという結果となりました。
まずはきずなHDの日足チャートです。
(引用:株探。きずなHD日足チャート)
見ての通り決算発表を受けて大幅下落となりました。
きずなHDは第一四半期決算でしたが、売上高は通期予想に対して進捗通りであったものの、営業利益以下は費用の増加や減価償却費の影響、そして冬季と比べ夏季は葬儀者数(死者数)自体が伸び悩んだため通期予想以下の業績でした。
夏季の死亡者数の減少については元々統計学的にも分かっていたいたこと(例年そうなので)なので、ここまで株価に大きく反応するとは正直思いませんでしたが、損切りラインを大きく超えたためルールに従い撤退となりました。
ただ、きずなHDは冬にかけて葬儀者数の増加が見込めること、今回の決算内容は悪かったものの葬儀単価の高いオリジナルプランの割合が増えてきていること、そして売上高自体は順調に伸びているので、長期目線で投資を考えるのであれば良い銘柄なのではないかなと思います。
実際長期投資目的のジョーのメイン口座でもある楽天証券でも、きずなHDは保有していますが、長期投資用についてはまだ一部継続して保有する予定です(今後さらに下落して指標的に割安になるようなことがあれば逆張りで買い増すかもしれません)。
ただこの順張り投資はあくまで短中期目線での株価のトレンドに沿った投資手法であること、そして第二四半期の数字もおそらくはそこまで良い数字にならないこと(冬になっていないので)もあり今回は撤退しました。
決算発表後は売られすぎ感もあり若干株価も戻してきていますが、チャートでは1600円付近に大きな抵抗線があることや、冬の決算がでるまでは(第三四半期以降)決算サプライズでの上昇もあまり見込めないと思うので、しばらくは株価の上値は重たいと個人的には推察しています。
では次にジェイドGです。
ジェイドGの日足チャートは以下のとおりです。
(引用:株探、ジェイドG日足チャート)
ジェイドGも決算前からマクロ環境の影響もあって下落基調でした。
そして決算発表を受けて200日移動平均線を下回ったため損切りとなりました。
ジェイドGは今期の通期予想がよく、前回の第一四半期の決算でも進捗率が良かったためエントリーしましたが、第二四半期単体の決算は前回ほどのインパクトはなく決算後下落しました。
決算後に下落してからは一度は反発はしましたが、再度25日線で跳ね返され現在は200日移動平均線付近を推移しています。
こちらもチャート形状を見る限り上値は重たいと思いますね。
ジェイドGについてはエントリーした金額自体がそこまで大きくなかったため、あえて200日移動平均線付近に損切りラインを設定していましたが、15%を超える損失になってしまったのでもう少し前に損切りを行うべきであった(8/18の安値あたり)と反省しております。
まとめ
今回は10月の運用報告を行いました。
前月はかなり調子が良かったので、年内に目標である+20%もいけるのでは?と少し調子に乗っていましたが、見事に打ちのめされて現在-10%ほどまで低迷してしまいました。
今月は短中期のトレードの難しさを痛感した1ヶ月でしたね。
今の僕の改善しなればいけない要点は以下の3つだと思います。
- 利益が乗っている時に(一部を)利確をする
- 損切りラインをもう少し厳しくする
- 決算跨ぎの回数を減らす(リスクを散りすぎない)
長期投資であれば損小利大の観点からも、なるべく利益を大きくするために頻繁に利益確定を行うことはあまりしませんが、短中期の場合は適度な利益確定は必要であることを痛感しました。
今回のきずなHDにおいても先月末の段階では+30%ほどの含み益があったわけで、目標の年率20%を超えていました。
その状況下で、さらにリターンを取りにいきたいという欲望に負けて『決算跨ぎ』というリスクをとりに行ったことは反省すべき点だと実感しております。
結果論ではありますが、短中期トレードであれば、きずなHDについては少なくとも決算前に一部は利確すべきだったと思います。
またジェイドGみたいに元々エントリー金額が少なかったがゆえに損切りラインを大きめに設定してしまうのも問題だと感じました。
たぶん心のどこかで下がったとしても決算の内容次第で一気に株価が戻るだろうという甘えがあったのだと思います。
ジェイドGも決算前にある程度下がった後に決算でも失敗して15%の損失を出してしまいました。
それにしても短期のトレードって本当に難しいですね。
以上の反省点から2点トレードルールを追加することにしました。
- 含み益が+30%以上になった場合は決算前に最低半分は利益確定する
- 決算跨ぎは2回まで
僕は利益確定売りがとても苦手なので(持ち続けてしまいます)、まずはある程度利益が乗った銘柄に関しては強制的に利益確定をすることにします。
また決算跨ぎについてもこれまで跨ぐことによって利益を伸ばしてきた銘柄もたくさんありますが、やはり短中期のトレードについては1回の決算失敗で今までの含み益が全てなくなってしまうことがあるのを今回実感したため、今後は1銘柄につき決算を跨ぐのは2回までとします。
要するに最大保有期間を半年ほどにするということですね。
長期投資と異なり短中期投資は株価を2倍にする必要はないので、今後は年利20%を引き続き目標として(今年はかなり厳しいですが)もう少しリスクを抑えた運用を心がけたいと思います。
長期投資と同じやり方では短中期トレードで勝てないことが実感できたので、今年も残り2ヶ月ですができる範囲で少しても利益が伸びるように精進していきたいと思います。
それでは今回は以上です!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
【2023年10月末時点】
資産総額:1,791,606円(-10.5%,-208,394円)
株式評価額:0円